清宮書房

人生の大半を過ごしたとも言える昭和を自分なりに再検討し、今を見てみようとする試みです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

この一年を振返りみて

この一年を振返りみて 左は本人、右へ、仕入れ先の元社長・田口順造氏、親友・南雲定孝氏 昨年の秋、掛かり付けの医院での定期健康診断の結果、心電図に部妙な変化があるとのことで、綜合病院で10月に検査を紹介されました。偶々、病院でコロナ集団発生との…

マデレーン・オルブライト「FASCISM・・警告の書」を読んで  

弊ブログ「淸宮書房」を顧みて

上の写真は数年前に、ご主人の寄る年波で三年前に閉店した銀座の隠れ名店・「寿司清」で10数年ぶりにお会いした友人です。お二人は、私が参画した企業の元役員と、その同期の労働組合委員長です。私が去った後、お二方は当該企業を離れ、その後もお元気に、…

佐伯啓思著「死にかた論」等を読んでみて

再び、佐伯啓思著「死にかた論」等を読んでみて はじめに 上記「死にかた論」は2018年7月に発刊された佐伯啓思著「死と生」の続編と、氏は記しております。氏の盟友でもあるでしょうか、西部邁が同年(2018年)1月に自死され、「死と生」の中で西部邁の人生観にも言…

故・西部邁に改めて思うこと

再投稿に当たって 私自身がこの8月で81歳。人生の最終章にいるとの思いに加え、このコロナ禍が佐伯啓思著「死に方論」を取り上げ読んでみようと思った理由でしょうか。「死に方論」については私なりの感想などは後日、記したいと思っております。 方や、3年ほ…

この1年のブログ「淸宮書房」を省みて  

1.はじめに 昨年6月の「自らの後半の人生を省みて」の投稿は何か自慢めいた内容なので、少々不安を持っていましたが、多くの方から好評を頂きました。加えて、各時代、各場所での先輩、後輩からも心温まるメールをも頂き、何かほっとした次第です。尚、昨…

イアン・ブレマー「Gゼロ」後の世界、三谷太一郎著「戦後民主主義をどう生きるか」、並びに「高坂正尭と戦後日本」を読んで見て  

イアン・ブレマー「Gゼロ」後の世界、三谷太一郎著「戦後民主主義をどう生きるか」、並びに「高坂正尭と戦後日本」を読んで見て

イアン・ブレマー「Gゼロ」後の世界、三谷太一郎著「戦後民主主義をどう生きるか」、並びに「高坂正尭と戦後日本」を読んで見て 序章 日本を取り巻く現国際状況 イスラム国の出現、テロの続出に加え、数々の民主義国家が専制国家へ。英国がEUを離脱し、ジョン…

吉田茂「回想十年」、高坂正尭「宰相 吉田茂」を顧みて  

吉田茂「回想十年」、高坂正尭「宰相 吉田茂」を顧みて 再投稿にあたり 本投稿に関しては、2016年12月19日、続いて2019年12月19日に改めて「再投稿にあたって」を加えました。長い投稿なので二回に分けた投稿した次第です。戦後74年になるにも関わらず、その戦…

弊ブログ「淸宮書房」を顧みて  

弊ブログ「淸宮書房」を顧みて このコロナパンデミックにあって、ある種の思いを感じながら、かっての自費出版「書棚から顧みる昭和」と同じような思いで、今まで弊ブログに投稿した90篇に近い駄文の中から5篇を選び、この4,5月に亘り「再投稿にあたって」…

中澤克二「習近平帝国の暗号 2035」を読んで

中澤克二「習近平帝国の暗号 2035」を読んで 再投稿にあたり 旧稿は3年ほど前の2018年6月23日に投稿したものですが、今年(2021年)5月10日に投稿した阿南友亮著【中国はなぜ軍拡を続けるのか】に関連するもので、改めて旧稿を見直し、若干の補…

弊ブログ「淸宮書房」を顧みて  

上の写真は数年前に、ご主人の寄る年波で二年前に閉店した銀座の隠れ名店・「寿司清」で10数年ぶりにお会いした友人です。お二人は、私が参画した企業の元役員と、その同期の労働組合委員長です。私が去った後、お二方は当該企業を離れ、お元気に、今でも現…

池内了著「ふだん着の寺田寅彦」を読んで

池内了著「ふだん着の寺田寅彦」を読んで はじめに 宇宙物理学者であり、また寺田寅彦の研究家でもある池内了氏が、改めて寺田寅彦を極めて興味深く、思わず笑ってしまうように巧みに筆を進めながら、本書(2020年5月20日発刊)を展開していきます。ご存知のよ…

松永美穂著「誤解でございます」(清流出版)を読んで  

松永美穂著「誤解でございます」(清流出版)を読んで はじめに 宇宙物理学者であり、寺田寅彦の研究者でもある池内了氏の「ふだん着の寺田寅彦」他を読み始めています。「天災は忘れたころにやってくる」との名言は寺田寅彦の著作のどこにも書かれていないそ…

改めて、佐伯啓思著「『アメリカニズム』の終焉」の投稿を省みる

改めて、佐伯啓思著「アメリカ二ズムの終焉」の投稿を省みる はじめに 佐伯氏の著作については、今から5年ほど前になりますが、私がニューヨーク駐在時代(1978年~1984年)の中央信託銀行のニューヨーク支店長(帰国後は副社長)に「日本の愛国心」を紹介さ…

新年にあたり

上記のクイーンズ側から描いたブルックリンブリッジを描いたエッジングの背景にはあるのは、今は無き爆破されたツインタワーです。ニューヨーク駐在時代に買い求めたものです。尚、松飾りは昨年末に友人野田良弘さんから頂いたものです。 野田氏によれば、寛…