清宮書房

人生の大半を過ごしたとも言える昭和を自分なりに再検討し、今を見てみようとする試みです。

弊ブログ「淸宮書房」を顧みて  

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 上の写真は数年前に、ご主人の寄る年波で二年前に閉店した銀座の隠れ名店・「寿司清」で10数年ぶりにお会いした友人です。お二人は、私が参画した企業の元役員と、その同期の労働組合委員長です。私が去った後、お二方は当該企業を離れ、お元気に、今でも現役として活躍されております。嬉しい限りです。尚、「寿司清」はお店を閉める当日まで、私の自費出版「書棚から顧みる昭和」を飾って頂いておりました。

 

弊ブログ「淸宮書房」を顧みて

 

 弊ブログ「淸宮書房」はこの三月で、6年が経過しました。早いような遅いような何か微妙な感じです。既に、今までも弊ブログの開始・動機については、触れておりますが、大学のゼミ仲間の唐木紀介氏が、東京の国立市で立ち上げた読書会「書語クラブ」に投稿した私の原稿が弊ブログの始まりです。テニス仲間の日経BP社の元編集者・井関清経氏とのテニスの休憩時に読書会に投稿した私の原稿を見たいとのことで、お見せし、「書棚から顧みる昭和」と一冊の本に纏め、2014年4月の自費出版となった次第です。

 

 その後、増版も考えたのですが、金が掛り、「ブログは」との井関氏の提案で、2015年3月から「淸宮書房」が出発したわけです。ブログとしては極めて長い駄文ですが、趣旨は私が読み込んだ諸著書の感想に加えて、その時々の事象等につき私の思い等をも入れ込み、記録に残して置くことも良いかなと思ったのです。私の死後、「父親は何を思っていたのか」、息子たちが知るのも、よいかもしれないと、考えたわけです。現在では家族は全く関心を持っておらず、弊ブログには一瞥もありません。

 

 補筆等を除き、弊ブログには今までに84篇の投稿をしてきました。尚、ここ一年以上に亘るコロナ禍の自粛生活の為でしょうか、弊ブログへのアクセスが月に1000件を超えることもあり、そのアクセス総数は、お陰さまで45000台になりました。もう少し続けようと思っています。そして、もう少し歳をとってから、若い時の念願であった岩波の漱石全集17巻を読み通すことを思っています。体力が持つかどうかわかりませんが。

 

 加えて、ここ数ヶ月でフェイスブックによる注目記事の順位が大きく変化しております。数年前に投稿したものに、最近、補筆を加えた長い駄文ですが、何か不思議さを覚えるのです。この数日の順位1番から5番を以下ご紹介致します。お時間とご興味があれば一覧頂ければ幸いです。

 

 

注目記事

1.
再び、筒井清忠著「戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道」を読んで  

https://blog.hatena.ne.jp/kiyomiya-masaaki/kiyomiya-masaaki.hatenablog.com/edit?entry=17391345971624476148

  再び、筒井清忠著「戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道」を読んで 再・再投稿に際して 元投稿は、民主党政権時に起きた東日本大震災の2011年3月11日、その7年後の2018年3月11日に投稿したものです。加えて、2019年5月に安倍前首相の「桜を見る会」がマスメデイアで取り上げられ、国会論議と称される、謂わば、マスメデイアによる「政治ショウ」の現象に私は嫌気を通り越し、強烈な怒りをも覚えておりました。そうした状況に鑑み、2020年12月14日に元投稿に若干の追加を加え、「再投稿にあたって」として再投稿した次第です。 そして、今回も週刊誌のネタに基づく総務省幹部と東北新社、NTT等の食事接待を

 

.2.再・木村幹著「日韓歴史認識問題とは何か・・歴史教科書・『慰安婦』、ポピュリズム] https://blog.hatena.ne.jp/kiyomiya-masaaki/kiyomiya-masaaki.hatenablog.com/edit?entry=8454420450088483851

  日韓関係については弊ブログでも何度となく取り上げて参りました。取り上げてきた理由のひとつは日韓関係が年を経過するにつれ、良好な関係に近づくどころか悪化。むしろ最悪の状況は今後も続き、その改善は世紀を超えてもあり得ないのではないでしょうか。韓国側でもそうでしょうが、日本側でも日韓関係の正常化、いな良好な日韓関係を求める、望む、機運は最早ほとんどない、のが現実ではないでしょうか。謂わば、これ以上日本側が頭を下げ続け、日韓の友好関係を望むことは最早ない。それが日本国民の全てではないですが、多くの日本人の感情ではないでしょうか。 加えて、むしろ大きな障害というか課題は、反日思想が…


3.池田信夫「丸山眞男と戦後日本の国体」を読んで  
https://blog.hatena.ne.jp/kiyomiya-masaaki/kiyomiya-masaaki.hatenablog.com/edit?entry=10257846132630281827

  昨年、11月25日の心カテーテル手術後の二週間の検査の結果、何の問題もない、とのこと。感謝、感謝です。この新年1月からはテニスも完全復活しており、従来の日常生活に戻りました。 片や、コロノ禍の中、自粛生活でテレビを観る機会が増え、特に報道番組と称される番組の低級さを痛感したところです。観なければなければ良いわけですが、何故にここまで報道番組と称する番組が低級化したのでしょうか。視聴率を上げる為の局の、また、それを利用するスポンサー企業の方針に沿っているのでしょうか。登場する司会者(?)、及びコメンテーターと称される方々の、気の毒に思うほどの低級さと、加えてその…

 

4.石井知章・及川淳子編「六四と一九八九 習近平帝国とどう向き合うのか」(白水社)他を読んで  https://blog.hatena.ne.jp/kiyomiya-masaaki/kiyomiya-masaaki.hatenablog.com/edit?entry=26006613546818734 

  元原稿は2021年4月7日、安倍元総理が緊急事態宣言を発出した翌日の4月8日にコロナ禍にも言及し、投稿したところです。続いて、本年3月14日、池田了著「ふだん着の寺田寅彦」を読んでの中では、コロナパンデミックの収束よりは拡大の可能性が極めて高く、東京オリンピック開催の中止を日本政府が早々に政治決断し、東北大震災の復興を改めて掲げ、大きく軌道修正すべきと記しました。オリンピック中止による経済的損失も大きいことは承知していますが、その継続への経費は、更なる莫大な経済損失にも…

 

5.池内了著「ふだん着の寺田寅彦」を読んでhttps://blog.hatena.ne.jp/kiyomiya-masaaki/kiyomiya-masaaki.hatenablog.com/edit?entry=26006613703152461

 

 

 宇宙物理学者であり、また寺田寅彦の研究家でもある池内了氏が、改めて寺田寅彦を極めて興味深く、思わず笑ってしまうように巧みに筆を進めながら、本書(2020年5月20日発刊)を展開していきます。ご存知のように、寺田寅彦は物理学者で東京帝国大学教授、帝国学士院恩賜賞の受賞者であると共に、吉村冬彦としての随筆家でもあります。加えて、寺田寅彦は夏目漱石が熊本第五高等学校に赴任した時の最初の生徒で、その才能を見込まれ俳句についても指導を受け、漱石の門下生の中でも漱石の自宅に自由に出入りできるようになる俳人でもあります。そうした文理融合の先駆者・寺田寅彦が今…

 

20 21年3月28日

                           淸宮昌章