清宮書房

人生の大半を過ごしたとも言える昭和を自分なりに再検討し、今を見てみようとする試みです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

松富かおり著「エルドアンのトルコ」(中央公論社)を読んでみて

松富かおり著「エルドアンのトルコ」(中央公論社)を読んで はじめに 本書が発刊された2019年7月25日の三日後、偶々、日経新聞がトルコによるロシア製の地対空ミサイルシステム「S400」の搬入に対し、米、トルコは亀裂を広げるな、との社説を載せました。ト…

ブログ『淸宮書房」について

ブログ「淸宮書房」について その1 淸宮書房の発端と今 今から4年ほど前になりますが、数ヶ月後に75歳になる2015年3月15日にブログ「淸宮書房」を立ち上げました。その意図は、2014年に拙著「書棚から顧みる昭和」を出版した後も、引き続き読み込んだ著書について、…

ここ一ヶ月を省みて

ここ数ヶ月、右手のしびれの為、パソコンが打てず、ブログの更新が滞っております。ただ、お陰さまでアクセスは32,000に近づいております。 方や、拙稿の注目記事と称される、一番から五番の順位が最近、大きく変わってきております。私としても不思議に思うと…

近況のこと

近況のこと ここのところ、体調が今ひとつで、読まなければならない本が溜まる一方です。取り寄せた楊継縄著「文化大革命五十年」、並びにフランク・デイケーター著「毛沢東の大飢饉」も大著で読み応えはあるものの、まだ読み終わっておりません。尚、「文化大革命…

佐伯啓思著「『アメリカ二ズム』の終焉』の投稿を省みて

佐伯啓思著「『アメリカニズム』の終焉」の投稿を省みて 再々の拙稿にあたって 佐伯氏の著作については、今から4年ほど前になりますが、私がニューヨーク駐在時代(1978年~1984年)にお世話になった信託銀行の支店長(帰国後は副社長)に「日本の愛国心」を…

ノートルダム寺院に思うこと、他

ノートルダム寺院に思うこと、他 ノートルダム寺院の火災 日本時間の4月16日未明、ノートルダム大聖堂の火災について、日経新聞のコラム「春秋」に、1950年7月の京都の金閣寺が放火で焼け落ちたことに触れながら、私には印象深い、以下の文章が載っておりま…

三ヶ月が経って

三ヶ月が経って はじめに ここのところ投稿のペースが落ち、月一回になっております。その落ちた要因は体調の為か、読書量が落ちたこと。加えて、取り上げた著書の内容が濃く、関連著書、更には、かって読み込んだ著書にも立ち返る必要があったこと、にもよる…

阿南友亮著「中国はなぜ 軍拡を続けるのか」他を読んで

阿南友亮著「中国はなぜ 軍拡を続けるのか」他を読んで 再投稿にあたり 2019年3月2日の日経新聞の「米、WTO改革で提案」に記事によれば、スイスのジュネーで2月28日に開かれた世界貿易機構(WTO)の一般理事会で米国が中国などを念頭に、経済発展を遂げた国…

ここ数ヶ月を省みて

ここ数ヶ月を省みて はじめに 「反日・反米・親北」で名前を売った盧武鉉元大統領の側近であった、現文在寅大統領の登場で、日韓の関係は最悪の状況になりました。私は予想はしていたとは言え、日本は極めて難しい状況に置かれている、考えております。韓国の…

牧野邦昭「経済学者たちの日米開戦」を読んで

牧野邦昭著「経済学者たちの日米開戦」を読んで 再投稿に際して 元投稿は2019年1月に投稿したものです。その前年の11月、私より数歳上の畏友・堀口正夫氏より、掲題の本書を紹介頂きました。と共に、氏が慶大の3年次の時、本書に登場する竹村忠雄と出会い、そ…