清宮書房

人生の大半を過ごしたとも言える昭和を自分なりに再検討し、今を見てみようとする試みです。

マデレーン・オルブライト「FASCISM」を読んで  

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再々投稿にあたって

 

 一昨日の3月23日、米国初の女性国務長官であったマデレーン・オルブライト氏が癌で死去されたとの報道に接しました。84歳とのことですが、深く哀悼の意を表わします。

 

 偶々、今回のロシアによる凄惨なウクライナ侵攻が始まる前の先月、2月20日に氏の「FASCISMU」を読んで、を投稿しました。そこには氏の実体験から来る記述でロシアのプーチン大統領のことも触れております。中国、朝鮮半島国家、ソ連に囲まれた我々日本人は考え、何を覚悟し、行動しなければならないのか、改めて突きつけられたのです。ご参考になるやもしれぬと思い、若干の補足をし再投稿する次第です。

 

2022年3月26日

                        清宮昌章

 

 

再び、オルブライトの「フアシズム  警告の書」読んでみて

 

 ウクライナを巡る、戦争突入寸前の現在、日本はどうあるべきか、正しく問われていると私は考えます。その有り様如何は今後の日本の存在そのものも問われて来ると思います。

 

 方や、コロナ禍の中、諸々の点で今回の中国開催の冬季オリンピックは、何か異常性を私は感じております。IOCもWHO と同じく何かに忖度をしているようで、オリンピック精神とは大分異なるように私は感じております。

 

 そのような私の想いもあり、日本の今を、今後を考える上で、ナチズムとスターリニズムの脅威を体験・経験し、その上で、その上で多くの各国の専制者と相対した元米国国連大使を経たアメリカ初の女性国務長官・オルブライト氏の警告は極めて参考になると考えます。

 

 反日思想の強い中国及び朝鮮半島国家に加え、韓国は別としても、ロシアもいずれも専制国家諸国に囲まれた日本です。その現実にあって、日本は共通の価値観を持った諸国と何を、共有し、何を打ち出し、そして現実の行動に移すか、正に問われていると考えます。「平和、平和」と唱えていても平和は訪れないのです。日本は「存続の危機」のど真ん中にいるとも言えるのではないでしょうか。

 

 そのような私の想いの中、昨年12月の投稿を改めて顧み、恐縮しますが再投稿になった次第です。

 

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                         清宮昌章

 

はじめに

 

 現在、世界の各地で再びファシズム化の危険性が高まっております。そのような背景があるのでしょう。最近では、デイヴィッド・ランシマンの「民主主義の壊れ方」、ジェイソン・スタンリーンの「ファシズムはどこからやってくるか」、アン・アプルボームの「権威主義の誘惑」、エリカ・フランツの「権威主義」等々が発刊されております。

 本書はアメリカの元国連大使で、二期目のクリントン政権で、米国史上初の女性国務長官・マデレーン・オルブライト著「ファシズム・・警告の書」です。国務長官時代の交渉した旧ユーゴスラビアのミロシュビッチ、ロシアのプーチン、北朝鮮の金正日等々の印象の生々しい貴重な記述もあります。本書は正しくファシズムの警告への極めて重要な著作と思います。

 

 尚、マデレーン女史は1937年、チェコのプラハで生まれ、両親はユダヤ系カトリックの家系です。1938年9月、ナチスがチェコに侵攻した際、外交官であった父家族とともにイギリスに亡命。3歳の時、ロンドンのノッテイング・ヒルの赤煉レンガの4階建てのアパートの地下室にも逃げて、57日間にわたるドイツ軍の爆撃機の投下する中、家族は生き延び、第二次世界大戦後、家族とともにチェコに帰国。尚、女史の三人の祖父母を含め、多くの親族がナチスの強制収容所で殺害されております。1948年にチェコ共産党単独政権が樹立すると家族は再び、自由を求めアメリカに亡命します。ナチ独裁と共産党独裁の二度の独裁政権からの亡命を体験しているわけです。

 

 そして奨学金を得て大学に進学。続いて、コロンビア大学院で「プラハの春」の論文で博士の学位を取得。そのときの教授はポーランド出身の思想家で、アメリカ有数の戦略家でもある共産主義の誕生と終焉を解き明かした「大いなる失敗」他を著わしたズグネフ・ブレジンスキーです。ブレジンスキーの「大いなる失敗」は私が現役時代、読み込み、僭越ながら仕事上、ずいぶん活用させてもらいました。そのブレジンスキーが民主党カーター大統領の安全保障補佐官に就任した時は、女史はスタッフとして採用されます。即ち、女史は有能な政治家のみならず、優れた東欧の専門家・学者でもあるわけです。

 

 尚、氏が「ファッシズム・・警告の書」を執筆する決断した動機は英国のEU離脱と、トランプ大統領の当選が「世界中の民主主義国が直面している試練や罠」について分析する必要性を痛感したこと。加えて、本書の「まえがき」に、ファシストの態勢が定着するのは、社会的な拠り所が見つけられず、自分のことしか考えないように思われる時である。「邪悪な他者から身を守るための強力な力を行使して欲しい。私達の制度には欠陥があるかもしれないが、4千年の文明を経て作り上げてきたこの上ない制度であり、それよりはるかに害悪のあるものに門戸を開け放つものでない限り、捨て去ってはならないものである。・・(中略)民主主義をより効果的なものにしようという人々が、イデオロギーの違いを超えて結集することなのである。(本書v頁)と記しております。

 

各章における私の想い

 

 米国国連大使及び国務長官として、諸々の現実に対処してきたこと、及び各国の首脳との直接の接触・接点もあるのでしょう。その記述は実にリアルな記述です。今回もその全てを紹介するのではありませんが、私が特に印象深く感じたところを、私なりの想いを含め、記して参ります。

 

 第一章・「怒りと恐怖を操る教義」では、1989年10月、ハンガリーでも民主制による共和国が誕生、11月にはベルリンの壁が解体。猛威を振るっていたソ連は経済も思想も弱体化し、ウクライナ、コーカサス地方、バルト三国、中央アジアを手放した。アジアでは大韓民国、フィリピン、インドネシアも長年の独裁から開放。ラテンアメリカ、アフリカでも希望の火を灯し、全世界で「民主主義」を掲げる国家は35ヶ国から100ヶ国以上に拡大した。当時から四半世紀を経た今日、私達はそうした意欲的な展望に何が起きたのかを、問いかけなくてはならない。民主主義が「攻撃を受け、退却しているのは何故なのか。権力の座にある人々が選挙、裁判、マスコミ、化学の領域で、国民の信頼を損なう振る舞いをしているのはなぜだろう等々、論じていきます。

 

 第二章・「地上最大のショ-」ではトーマス・エジソンが「現代の天才」と称し、ガンデイ-は「超人的な男」と讃え、バチカンのローマの新聞も「神の化身」と書かれたが、最後には民衆により、ミラノのガソリンスタンドの近くで、愛人と共に死体を逆さづりにされたベニート・ムッソリニ-の生い立ちと生涯を記して行きます。第三章・「蛮族を目指す」等々では、ムッソリニ-と同じように、憲法上の手段では過半数の票を得ることなく、合法的に国家権力の最高峰に登りつめたアドルフ・ヒトラーの似通った生い立ち、その滅亡を描いていきます。

 

 第7章・「民主政治の独裁」では、ヨシフ・スターリンがナチスは国籍と人種にもとづいて人間を分類した。方や、共産主義者の重要な決定要因は、階級であった。ソ連では主に地主や資本階級が弾圧され、ユダヤ人が迫害されたのは後になってからだ。・・また、共産主義はナチスと同じように、プロパガンダのスパムを浴びせて人心の操作を図った。・・ソ連の人々は毎日、革命のために犠牲を払い、より良い明日のための団結し、全体の利益のために懸命に働くように求められた。・・服従を美徳とみなす人間ロボットになることだった。(本書84から85頁)

 

 果たして、現在の共産党独裁の習近平主席の中国の現状は、どうでしょうか。本書では現在の中国とそのゆくえには、あまりふれておりませんが、このコロナ禍にあっても、中華大国の復権を図るべき強引に進める、現中国の異常な進展「一帯一路」は中国国民を、否、人類を幸福にするとは私には思えません。むしろ現在より、より不幸に陥れるのではないでしょうか。加えて、今回のロシアのウクライナ侵攻に無視、もしくは同調の様子さえ表わすように、私には私には思えるのです。

 

 続いて、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領を記す、10章・「終生の大統領」、トルコのエルドアン首相を語る11章・「偉大なるエルドアン」、ロシアの大統領ウラジーミル・プーチンを語る12章・「KGBから来た男」と続きますが、プーチンについて興味深いことを下記のように述べています。

 

 小柄で青白く、爬虫類のように冷たいプーチンはベルリンの壁が崩壊したときには東ベルリンにいた。ソビエト人たちは、ただ単にすべてを投げ出し、去って行った。プーチンは自国に起こったことに屈辱を感じ、その偉大さを再建することを決意している。・・・東側の支配する未来がロシアの恩恵をもたらすと考える理由には、興味が引かれる。本質的にはロシアと敵対関係にあるのは、ヨーロッパやアメリカよりも、中国なのだ。どうやらプーチンの世界観は、あらゆる国が自国の利益だけを、あらゆる指導者が自分の利益だけを追求することを基本原理としているらしい。いわば冷笑主義的なのだ。

 

 北朝鮮の金日成、金正日、金正恩と権力が世襲されて行く姿を記す、第14章・「首領様は永遠に私たちと共にいらっしゃる」の中で、「私達は自由の抑圧を批判する習慣を身につけながら育つ。どこで発生しようが、自由権の侵害は批判の対象だ。しかし北朝鮮においては、そもそも認められたことのない権利に対し、抑圧という行為が成立し得るのか問わざるを得ない。北朝鮮は、いわば世俗主義的なISISだ。その存在は、あまりにも少数の者たちに長く権力が集中したとき、どんな悲劇が生じ得るのかについて、更なる証拠を提示している。」(本書210頁)

 尚、本章の冒頭に日本、及びアメリカについて次のように記していますが、私としては極めて気にかかる記述なので、改めてご紹介します。

 

 「国や民族が過去の出来事をいかに記憶し、回想するかは、分断の時代の長さで決まる。悲しいことに、そして最も多くの場合、その分断は戦争によって生じる。たとえば朝鮮のように。この国は20世紀まで1300年近く、ひとつの中央政府に統治され、国民は共通の宗教的・社会的慣習や同じ言語、固有の食文化や芸術によってまとまっていた。その間、大国となって他国を侵略したことはなかったが、他国からの攻撃と長い占領を強いられた。なかでも最大の屈辱が、16世紀の日本による征服だ。その後、〈旭日〉の戦士達を撃退した朝鮮は自国を要塞化し、大半の外国人を締め出し、〈隠者の大国〉の別名で知られるようになった。しかし1905年に日本が戻って来る。侵略者たちはみずからの都合のために40年近く朝鮮を搾取し、第二次世界大戦に敗れようやく立ち去った。・・・北朝鮮国民の世界観は、1950年に米韓のサデイステイックな殺人者による攻撃されたとの確信から始まるのだ。金日正の勇敢な指導と朝鮮兵の闘志がなければ、祖国は灰燼に帰し、祖国は奴隷にされていたとの筋書きである。・・いわく、アメリカ人は邪悪で過ちから学ばない。またいわく、あの野蛮人達は機会さえあれば、再び現れ、さらなる災いをもたらす。この作り話から、恐怖と復讐心が生まれ熮わけだ。金日正はそれを利用し、世界で最も全体主義的な政治体制を正当化した。」(本書194から195頁)

 

 韓国も日本に対してはこのような歴史認識であろうと、私は考えます。日本と朝鮮半島国家、並びに人々との良好な関係構築は、世紀を超えても難しいとの前提・認識に立って日本は安易な妥協はしないことなのではないでしょうか。ユダヤ人が数千年に亘っても偏見を持たれるように、半島国家の人々の日本、並びに日本人への思いは変わらないとの前提に立って、日本は半島国家に対応していかなければならないと、私は考えます。友好関係を築くことの上で歴史的認識において、大きく異なる半島国家。歴史事実と歴史歴認識とは別の観念と私は考えております。

 

 及び思想の自由も表現の自由も制限され、個人の人権も認められない習近平国家主席率いる共産党独裁大国が隣国なのです。アメリカ頼みという従来の方策だけでは対応できない、日本のこの現実をしっかり認識し、今後の我々の在り方、行動を考え、日本を、日本国民を守って行かなければならない、と考えます。従い、価値観を共有する近隣諸国を含め世界各国との連携を更に強めていくこと。その前提として、ただ平和を唱えているだけでは平和は訪れないこと。国家の主権とは何か、国民を守る為には何が大前提になっているか、我々は改めて再検討し、確立していくことが先決ではないでしょうか。

 

 トランプ・アメリカ大統領を綴る第15章・「アメリカ大頭領」17章・「問うべきこと」等々、極めて興味深い重要な論述を展開していきます。概略し、記していきます。

 

 ヒトラーの空想の中では、アメリカは彼と人種差別的な価値観を全面的に共有しており、最終的に第三帝国に味方することになっていた。ナチスの宣伝担当者たちは差別的な法規への国外からの批判をかわす常套手段として、アメリカはアジア人に不利な移民枠を定め、人種的差別的なジム・クロウ法を施行していると指摘した。・・さらに、生存圏を追求するナチス・ドイツの政策はアメリカの西部開拓をモデルとし、ヒトラー自身、アメリカの兵士と西部開拓者たちは「数百万の先住民を撃ち殺した」と指摘している。

 

 ・・アメリカ建国の物語は、内部矛盾を克服するだけの力強さを保ってきた。アメリカ国民は失敗から学ぶことをやめない。すべての世代が平等という理想を持ち、みずからを測る物差しとしてきたからだ。つまり、ヒトラーはアメリカを見くびり、その過ちゆえに膨大な代償を支払ったのである。

 

 ・・ドナルド・トランプ前大統領が当選したのは、自分は歯に衣を着せぬ真実の語り部であり、交渉の達人であり、実力を伴ったアメリカの利益の代弁者であるという主張が、勝つべき州で十分な数の有権者に受け入れられたからだ。実際のところ彼がそのどれでもないという事実は、私達を不安に陥れるだろうが、それとは別にもっと大きな不安の種がある。

 トランプが現代アメリカ史上初の反民主主義的な大統領であることだ。・・もしトランプが民主主義を守る仕組みが少ない国に移住したら、独裁者のオーデイションを受けることだろう。・・彼の本能は独裁へと続いているからだ。この恐ろしい事実には望ましからぬ影響がある。国際問題における群集心理は強力だ。世界の指導者たちは、互いに観察し、互いから学び、互いを真似する。他の指導者がどこに向かい、何から逃げおせ、どうやって権力を固めて永続させるのか、様子を見ているのだ。ヒトラーがムッソリニ-に続いたように、彼らは他の指導者の後に続く。こんにち、この群衆はファシストへの道を進んでいる。

 

 ベネズエラのニコラス・マドゥロ、トルコのエルドアン、ロシアのプーチン、ハンガリーのオルバーン、フィリピンのドゥテルテ、そして唯一の真正のファシストである金正恩、一人ひとりに違いはあるものの、全員をつなぐ共通点もある。全員が自国に不可欠な「強い指導者」を自認し、「国民」を代弁していると主張し、互いを当てにしながら、同類を増やそうとする。

 

 ・・・アメリカはこれ以前にも、欠点のある大統領を迎えてきた。ありていに言うと、そうでない大統領はひとりもいない。しかし現代という文脈では、民主主義の理想からこれほど言動が、かけ離れた最高責任者は他に見受けられない。・・・歴代アメリカ大統領の中で、アブラハム・リンカーンほど広く嘲笑されながら就任した者はそういない。・・・在任中に及ぼした影響に関しては、リンカーンほど分裂を起こしたアメリカ大統領はいなかった。しかし今日では、全米の共和党支持者、民主党支持者、歴史家、一般市民、さらには世界中の何百万あるいは何千万の人々から深く尊敬される、ひと握りの大統領となっている。彼が強い指導者だったという歴史的な評価はとうの昔に確定しているが、それは本人が「私は強い」と公言したからではない。自身が散々笑い者にされる一方、リンカーンは虐げられた人々をばかにすることも、声高に業績を自慢することも、非情さを示すこともなかった。・・・戦争中は市民の自由を損なう政策もとった。しかし、最悪の情熱と政策を抱えた国をその醜悪さから救い出すという眞の目的は、決して揺るがなかった。リンカーンは国民とのコミュニュケーションにおいても、類を見ないアメリカ大統領だった。彼ほど国民に多くを求め、率直に意思を伝えた大統領は後にも先にも例がない。(本書212から257頁)

 

 そして、本書を次の言葉で記し本書を閉じています。

 

 「ファシズム・・警告の書」という本書の題名と内容について、騒ぎすぎだと思う人もいるかもしれない。そう思っていただいても結構だ。だが私たちは、民主主義の価値観に対する攻撃が多くの国で威力を増し、アメリカ国内で分断を引き起こしていることに気づく必要がある。目を閉じて最悪のときをやり過ごしたいという思いは、私たちを強く誘惑する。しかし歴史が教えているとおり、自由というものは守ってやらなければ生き残れないし、嘘というものは暴かなければ止まらない。もしドナルド・トランプが大統領に選ばれていなかったとしても、私はこの本を書いただろう。(本書259頁)

 オルブライトは、グローバル化で職を失った旧製造業地域の白人労働者などがトランプを支持するというアメリカ社会の分断状況の危機を指摘すると共に、現代のアメリカ社会では、民主党の左翼化、共和党の右翼化という形で分極化が進行している。かっての「中道」精神の復活でこの溝を克服出来るかどうか、にかかっているとの指摘です。

 

 私には極めて貴重な記述と展開をもつ著書でした。氏の最後の著書となりました。是非、本書の一読をお勧め致します。

 

 2021年12月4日

                          淸宮昌章

 

参考図書

 

マデレーン・オルブライト「FASCISM・・警告の書」(白川貴子・高取芳彦訳 みすず書房)

ジェイソン・スタンリー「ファシズムはどこからやってくるか」(棚橋志行訳

                          青土社)

デイヴィッド・ランシマン「民主主義の壊れ方」(若林茂樹訳 白水社)

アン・アプルボーム「権威主義の誘惑」〈三浦元博訳 白水社〉

エリカ・フランツ「権威主義」(上谷直克・今井宏平・中井遼訳 白水社)

ブレジンスキー「大いなる失敗」(伊藤憲一訳 飛鳥新社)

中澤克二「習近平帝国の暗号 2035」(日本経済新聞出版)

木村幹「日韓歴史認識問題とは何か」〈ミネルヴァ書房〉

佐伯啓思「日本の愛国心」(中公文庫〉

 その他